1. ホーム
  2. 私たちの思い
  3. 代表メッセージ

代表メッセージ

教科書は、
時代をうつす鏡である

代表取締役社長吉田 直樹

“今の子どもたち”を
思うことから
始まる教科書づくり

教科書の出版社と聞いて、「保守的な会社ではないか」「きっと堅苦しい仕事だろう」と、そんなイメージをもたれる方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。ですが、少なくとも光村図書は、そういったイメージには当てはまらない会社です。
私たちは、4年ごとに教科書を改訂するたび、「今の時代に学び、これからの未来を担う子どもたちのために何ができるのだろう」と自分たちに問いかけ、その都度ゼロから教科書づくりをスタートさせます。
なぜなら、私たちは、教科書は“不変のもの”ではなく、“時代をうつす鏡”だと考えているからです。社会の何もかもがそうであるように、4年前の1年生と今年の1年生が同じであるはずがありません。“今の子どもたち”に何が最適か、毎回ゼロベースから新たな教科書を練り上げる作業は決して効率的とは言えませんが、それまでの経験や評価に甘んじることなく、“子どもたちにとっての最高の教科書”を目指す信念は、創立以来受け継いできた、当社の精神そのものなのです。

教科書づくりの魅力と、
光村図書ならではの風通しのよさ

私たちは仕事の一環として、実際の授業の現場を見せていただく機会が多々あります。自社の教科書を手に、子どもたちが大きな声で音読してくれていたり、「できた!」「わかった!」と目を輝かせたりする光景に直接出会える喜びは、何ものにも代えがたいものです。それまでの苦労がすべて吹き飛んでしまうほどの、教科書を手掛けた者だけが経験できる幸せな瞬間です。
加えて、光村図書の魅力を挙げるなら、社歴や年齢を問わない風通しのよさがあるかもしれません。これまでにも、入社間もない社員の意見やアイデアが、新たな教科書づくりに反映されたケースが何度もありました。先輩は後輩の意見を聞くし、後輩も率直に自分の考えを言う。子どもたち自身やその周辺が多様化し、教育という言葉がより広義に捉えられる時代であるからこそ、そんな企業風土を守っていきたいと思います。自由な発想で、教科書のあり方を一緒に考えてくれる仲間が、一人でも多く集まってくれることを願います。

“楽しさと出会えるかどうか”で、
仕事や会社を選んでほしい

光村図書に限った話ではありませんが、これから社会に出る皆さんには、仕事を“ただ日々こなすもの”ではなく、“楽しさと出会えるもの”と捉えていただけたらと思います。楽しいとは、単におもしろおかしいということではありません。ドキドキしたり、ワクワクしたり、驚いたり、感動したり。もっと言えば、時には壁にぶつかったり、不安で眠れない夜を過ごしたり。そういった、仕事を通じて感じることのすべてを、存分に楽しんでほしいのです。
多くの方が人生の長い時間を費やすことになる仕事だからこそ、“楽しさと出会えるかどうか”で仕事や会社を選んでもらえたらと思います。そのうえで、もし光村図書を選んでいただけるのであれば、これほど嬉しいことはありません。