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IIJIMA KAZUMA

飯島 一真 | 2018年入社
編集第一本部第一編集部中学校国語課

大学時代は、学部で天文学、修士で宇宙物理学を専攻。理系で学んだ経験を教科書づくりにも生かせるのではないかと考え、光村図書へ入社。休日は、子どもと一緒に近所の育児支援センターや水族館、博物館などに遊びに行くことが楽しみの一つ。

  • INTERVIEW 01 教科書に携われること+
    福利厚生・待遇面に感じた魅力

    大学時代には研究者への道も目指していたのですが、結果的には道半ばで断念……。その後、就職活動をしようと改めて自分を見つめたときに出てきたキーワードが、以前から関心をもっていた「本」や「学問・教育」でした。そこから、それらに関連する教科書の出版会社に興味をもちました。
    「理系出身で国語の教科書?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、私は、昔から理科や数学が好きないっぽう、小説を読んだり外国語を勉強したりすることも好きでした。そのため、いわゆる文系・理系という枠組みを、どこか窮屈に感じていました。そんな自分が、国語の教科書に携わることで、同じような気持ちを抱える子どもたちにもっとワクワクできる学びを提供できるのではないか。そもそものエントリーの背景には、そういった思いがありました。
    数ある教科書会社の中でも光村図書を志望したのは、設立から70年以上の歴史ある会社であるということに加えて、福利厚生面や待遇面にも魅力を感じたからです。特に、年間休日数の多さや収入の安定感は、これから長く仕事を続けていくうえでの安心感にもつながっています。
    また、採用面接の中で、「月の起源を探る」という、自分の専攻に近い内容が教材化されていることを教えてもらったことが決め手になりました。この会社でなら、きっと自分の力を発揮できる。そんな思いを胸に、入社を決意しました。

  • INTERVIEW 02 教科書づくりに妥協は許されない

    入社後は書道課への配属となり、5年目の秋からは中学校国語課での編集開発業務を担当しています。
    特に印象に残っている仕事は、書道課にいた頃に手掛けた令和5年度版の高校の書道教科書の制作。企画から、制作スケジュール管理、組版やデザインの依頼、作品撮影の手配に至るまで、教科書制作における一通りの業務を任せてもらえることになったのです。ただ、当時は入社3年目ということもあり、未熟な部分も多々ありました。よく覚えているのは、バタバタしている中でなんとか新しい企画を考え、編集長に提案したときのこと。「この企画では、書道の魅力は伝わらないよ」と、キッパリ突き返されてしまいました。
    「一生懸命考えていたから」「スケジュールが押しているから」企画を通すといった、妥協は許されないことを痛感しました。どんな状況であれ、それまでの努力がどうであれ、教科書の中身は別物。全国の子どもたちが4年間にわたって使うものだからこそ、その教科のおもしろさや深さを伝える紙面でなければならない。そんな学びを早くから得られたことは、今思えばとても幸運なことだったと思っています。

  • INTERVIEW 03 多くの経験と人との出会いが、
    自らを成長させる

    教科書の編集と一口に言っても、手掛ける範囲は通常の教科書から、拡大教科書、教師用指導書、デジタル教科書・教材、宣伝資料まで実にさまざまです。それらを時間と労力をかけて形にしていく作業は簡単ではありません。しかし、困ったときには、編集長をはじめ先輩方がしっかりとサポートしてくれるため、私自身、安心して仕事に取り組むことができています。
    また、編集委員の先生やデザイナー、イラストレーター、カメラマン、印刷会社など、多くの方々との出会いを通して成長を叶えられることも、この仕事ならではの魅力だと思っています。特に、各専門領域の多様なプロフェッショナルたちと、子どもたちのために一冊の教科書を作り上げていく楽しさは、きっとほかでは味わえないはずです。
    今、コロナ禍や生成AIの登場、GIGAスクール構想など、教育現場を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。しかし、どんなに時代が変わろうと、教科書は学校教育の中心で在り続けると思っています。未来を生きる子どもたちのために、どんな学びが提供できるのか、教科書の編集者という立場から、これからも考え続けていきたいですね。

ONE DAY

  • 8:45

    出社

    デスクを片づけたり、当日のスケジュールや業務の進め方を整理したりしています。

  • 10:30

    制作物についての打ち合わせ

    教科書の担当教材について、紙面ラフをもとに編集部内で相談します。

  • 12:00

    昼食休憩

    お弁当男子仲間と共に、お昼を食べます。

  • 13:00

    修正作業

    午前中の打ち合わせをもとに、教材の修正作業を進めます。

  • 16:00

    出稿物の確認・校正作業

    組版会社から届いた出稿物の内容を確認し、校正作業を行います。

  • 18:00

    退社

    帰宅後は、子どもをお風呂に入れるのが毎日のルーティーンです。

MESSAGE入社を希望している方へ

私自身が理系出身者であるように、光村図書では、出身地や学生時代の専攻、趣味などもまったく異なる仲間たちが、“子どもたちのため”を思い、一丸となって教科書をつくっています。それは言い換えるなら、バックグラウンドが異なる多くの人の意見やアイデアが集まって初めて、多くの子どもたちに使ってもらえる教科書をつくることができるということでもあります。若手、中堅、ベテランを問わず、みんなが平等に意見を出し合えるフラットな環境ですので、少しでも興味を持っていただけたのなら、まずは選考に進んでいただけたら嬉しいです。