MAEDA YOSHIHIRO
編集職として入社した後、編集・営業の兼務を経て、営業職の専従に。現在は支社長として、メンバーの育成・マネジメントを手掛けるほか、自身もプレイヤーとして営業活動を担う。趣味は映画鑑賞とゴルフ。休日はほとんど家族と過ごすが、最近では部下や後輩がゴルフを始めるケースが相次ぎ、一緒に楽しむことも増えてきている。
就職活動をしていて光村図書という社名を見つけたときのことは、今でも覚えています。私自身、小学校で当社の教科書を使っていましたし、幼い頃からよく母親が読み聞かせてくれていた記憶もあったので、率直に「この会社で働けたら面白そうだな」と。そのときの直感は、今でも間違っていなかったと思っています。
光村図書の手掛ける教科書の魅力は、ひと言で表せば“不易流行”です。普遍的かつ本質的なものを大切にしながら、世界や社会の変容に合わせ、その時代の子どもたちにとってよりよいものを提供していくという信念は、私が入社した約20年前から、もっと言えばそれ以前から光村図書に根付いているもの。そんな信念のもとつくられる素晴らしい教科書の数々を、より多くの子どもたちに届けたいという思いが、私がこの仕事を続けているいちばんのモチベーションと言えます。
私は現在、支社長という立場ですが、プレイヤーとしての側面ももちあわせています。プレイヤーとして担当エリアをもち、学校の先生・教育委員会と直接コミュニケーションをとり、自社の教科書やデジタル教科書の信頼を確立し、普及させていくことに加えて、部下を育成し、部下一人一人が自立したプレイヤーに成長できるよう支援することも重要なミッションです。
プレイヤーの大切な役割は、教育現場のリアルな声をいただくこと。そのためには、先生方との信頼関係を構築することが何よりも重要になります。定期的な訪問などによって得られた声を、編集部へと持ち帰り、アイデアをセッションしていく。そうして教科書が実際に使われる現場と、作り手である自社の編集部との間にあるギャップを埋めていく。その結果が、4年に1度の教科書採択というゴールにつながるのです。
毎回長い道のりになりますが、現場の先生方と丁寧かつ真摯に向き合ってきた結果、自社の教科書が採択される瞬間は言葉にならない感動がありますし、実際に子どもたちが教室で楽しそうに教科書を開いて学習している姿を見ると、心から喜びを感じられますね。
光村図書が手掛けた令和6年度版の小学校教科書には、裏表紙に新たなQRコードが付与されました。いくつかの動画・音声コンテンツが用意されているのですが、中でも特長的なものが、学校生活で使用する頻度の高いフレーズを6つの言語で聴くことができる『学校で使う日本語』です。これは、多様な国・地域にルーツを持つ子どもが増えてきている中で、新たな形の日本語支援も必要だと考え、光村図書の教科書が今回から新たに導入したコンテンツ。教科書採択の議場で、「ここまで考えられるのは、さすが光村図書さん」という言葉をいただけたときには、自身の勤め先ながら、「やはりよい会社だな」と改めて感じたことを覚えています。
教科書出版や教材開発の会社が多くある中でも、光村図書で働く魅力は、まさにそんな独自の視点や先述した信念のもと、未来を担う子どもたち、未来を育てる先生たちに寄り添い続けられることと言えるのではないでしょうか。それは、昔も今も、そしてこれからもきっと変わることはないはずです。
10:00
校長先生と面会し、教材の使用感を伺ったり、いただいたご質問へ回答したりします。なお、午前中に訪問がある場合は直行がメインです。
12:00
13:00
デジタル教科書の活用に関する研修提案や、実際の開催に向けた打ち合わせなどを行います。
15:00
子どもたちの下校以降の時間帯で、先生方へのご挨拶や定期的な訪問をしています。
16:30
会社に戻り、若手社員と合流。相談に対して、助言・アドバイスをします。
18:00
部下の日報をチェックして、業務の進捗を確認し、明日以降の戦略を考えます。
19:00
事務作業などを終えてから帰路につきます。
私の入社時とは異なり、今は転職が盛んであり、リスキリングなど転職を前提としたキャリアプランも描ける時代になってきていると思います。また、就職活動のあり方・考え方も大きく変わってきていることでしょう。ただし、社会人としての第一歩が、最良のものであるに越したことはありません。まさに“一期一会”。自分自身と向き合いながら、時には信頼できる人に相談などもしながら、ぜひ納得できる最初の道を見つけてほしいと思います。