教科書にはたくさんの人の思いが詰まっています。学校の先生、研究者、作家、美術家、……。さまざまな思いを一つの教科書としてつくりあげるのが編集開発職、先生方の教科書へのご意見を収集し、よりよい教科書づくりの一翼を担うとともに、先生方の教育課題の解決に寄与するなど、先生方の信頼を得て光村図書の応援団を形成していくのが営業職の仕事です。
担当地区の学校を訪問し、教科書に関する意見を伺い資料を提供しながら、自社の教科書の魅力を広めます。それには戦略が大事。思考力とフットワークの両方が求められます。
教科書は、いろいろな専門家と編集部とでつくります。編集部は、紙の教科書だけでなくデジタル教科書の作成も行う、まさに教科書づくりのプロ集団です。
教科書は4年に1度改訂され、地区ごとに使用する教科書を決める採択が行われます。つまり、子どもたちの手に教科書を届けるチャンスは4年に1度しかありません。この4年という年月を活用して、編集部はじっくりと時間をかけてよりよい教科書をつくり、営業担当者は、先生の信頼を得て、新しい教科書ができたときに説明に耳を傾けてくださる関係を構築します。
さまざまな分野の専門家とともに編集委員会を組成し、文部科学省告示の「学習指導要領」に基づいて、教科書の編集方針・全体の構成を練り上げます。
編集委員や営業が収集した先生方の声を基に、編集会議で基本方針を練り上げます。
編集委員候補を推薦したり、教科書に関する先生方の意見を収集したりします。
編集方針に沿って教材候補を集めます。文学・絵画・書など、たくさんの分野の作品に目を通し、最適な教材を検討します。
教材が決まったら、デザイナーと協力して、組み合わせるイラストや写真を発注・制作します。
担当地域のエキスパートとして、郷土資料や児童・生徒作品などの情報を収集します。
学習指導要領の基準を満たしているか、文部科学省が審査を行います。
検定通知の内容によっては修正を行い、検定に合格したら、デジタル教科書や指導書の作成に着手します。
市区町村や都道府県の教育委員会が、検定に合格した教科書の中から、どの教科書を採用するかを決定します。
新しい教科書の内容を伝える宣伝資料を作成し、採択終了後にはデジタル教科書や指導書を完成させます。
新しい教科書の特徴や特色の説明に努めます。